気がつけば、錺屋には時計がひとつしかありません。
それがこちらの柱時計
一週間にいちど、ねじを巻きます。
時間を、ぼーん、ぼーん・・・と切ない音で知らせてくれています。
もともと亀田利三郎薬舗社長さん宅であったころから、ずっとこの建物と共にあったもの。
ご厚意で、そのまま残しておいていただいたものです。
錺屋の時は、ぼやぼやしてねじを巻き忘れると止まってしまうわけです。 (てへ)
そういえば、錺屋は時間がゆっくり動いてる・・・とか、
ついのんびりしてしまって・・・とか、
はたまた、時間が止まっているみたい・・・とか、
そんなお言葉をいただくのですが、それもこの時計の仕業かもしれません。
ここに居ると、1日はのんびり。
1か月ものんびり。
だってねじ巻き式なんだもの。
女将