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‘錺屋からのお知らせ’ カテゴリーのアーカイブ

クラファンご支援に感謝

2020 年 5 月 22 日 金曜日

先月より簡易宿所連盟で挑戦していたクラウドファンディング
日本語版が昨晩ついに終了致しました。
ゴール前のダッシュがすごくて、なんと達成率150%!
328名もの方々のあたたかいご支援を賜りました。

開催中、支援者からのメッセージをみては、これはあの方に違いない…なんて、
予測していたのですが、終了後に一覧表をみせてもらって、
常連さま、友人たち、お宿仲間、元スタッフなどのよく知る名前をたくさん見つけました。
だれもが影響を受け大変なときに…
胸がいっぱいになってしまって、この気持ちを早くお伝えしたくて…!
ひとまずこの場で、お礼を言わせてください。

ほんまにありがとうございました!!

錺屋にまた来たいんだ、という応援の動機が本当にうれしくて。
待っていてくださる方がたくさんいらっしゃる。
その事実があれば、予約が真っ白でも、がらんとした館内でも、
落ち込むことなんてありません。

こちらも、お客さまから送っていただいた、ね紅茶。
はげましのお手紙もいっしょに。

猫ぱんち!可愛すぎる。

来月より同連盟クラファンの英語版・中国語版もはじまります。
個人ではなかなか踏み込めない域に挑戦できるのは、
団体の強みですね。
こちらもボランティアで翻訳など分担して頂いているそうで…
ほんまに組体操みたいな感じです。
指揮をとってくれている和楽庵のルバ様には感謝しかありません。

気がついたら5月も半ばを過ぎ・・・
お庭の苔や緑がもりもりと元気です。

はやく皆さまに見ていただきたいなぁ。


錺屋女将 
上坂涼子

クラウドファンディングに挑戦!

2020 年 4 月 24 日 金曜日

 

錺屋も所属する「京都簡易宿所連盟」で、クラウドファンディングに挑戦しています。
参加するのは和楽庵J-hoppers等老舗も含む京都市内の約25軒のゲストハウス&ホステル。


新型コロナウィルスの影響で、稼働率2割に満たない宿が全体の99%、売上8割減が94%、7割が休業に追い込まれ、約半分のゲストハウスが廃業の危機に瀕している状態です。(※京都簡易宿所連盟による4月15日付の統計)「京都の観光業やゲストハウス文化を守るためには、それぞれの結束が欠かせない」。この想いのもと、各ゲストハウスのオーナーが集って生まれたがこの合同プロジェクト「#SAVE THE KYOTO TOURISM」です。こちらで得た知見は、今後、京都の観光復興に活用していくつもりでおります。
大変なタイミングに心苦しいお願いとなりますが、皆さまのご支援を心よりお願い申し上げます。力を合わせて、この危機を乗り越えましょう!


- CAMPFIRE コロナの影響で売上8割減。新型コロナによる廃業から京都のゲストハウスを守りたい! より
-ドミトリーのつくえ-

このクラウドファンディングのため、錺屋ではカメラマンさんによる撮影と、ライターさんによる取材を受けました。

-取材中のようすー

実際に採用されたのは数枚ですけれど、
紹介したくなるような、きれいな写真がいっぱい。

- いつものキッチンも、明るく、広く感じる-

ふだん撮らないようなところばかりで、勉強になります。

-食器棚のなか-

インタビューの様子はクラウドファンディングのページの中で、動画で紹介されていますので、ちょっと恥ずかしいですけれど、ご覧ください。

-チェックインはいつもここで-

厳しい状況なのは、私たちだけではないので、
そんな中「助けてください」というのも恐縮ですし、参加は正直迷いました。
まだ開始して3日目ですが、すでに優しいお声がけをいただいたり、応援のシェアをしていただいたり、また支援には本当に励まされています。
参加者だからこそ、そのお言葉を有り難く受け取れます。

-手巻き式の柱時計-

「京都のゲストハウス文化」を好きで応援してくださる方、そして守りたいと一緒に言うてくださる方もいらっしゃいました。
私が和楽庵に努めだしてからこの業界に関わり、
今年で14年。
変わった良さもあるけれど、変わらない良さもあって、懐かしさもあって。
閉店のニュースが耳に入るたび、胸がきゅっとなります。

-スタッフといっしょに記念撮影-

まさかおうちから出られない日が来るとは。
お宿として営業出来ない日はしばらく、ひょっとするの長く続きそうなので、錺屋ではこちらのクラファン以外にも、オンラインショップを作成しているところです。早くかたちにしたいなぁ。
そんなわけで、 京都簡易宿所連盟のクラウドファンディング、ぜひご覧くださいませ。恐縮極まりないですが、応援いただけますと泣いて喜びます!

 

ゲストハウス錺屋
女将 上坂涼子

◆錺屋11周年◆

2020 年 3 月 18 日 水曜日

 

今日は錺屋の11周年。

スタッフのみんなと桶ちらし寿司をつくりました。

まずはかみさまにお供え。

 

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あゆみさんが祝詞を唱えてくれました。

 

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今年は静かに迎えた、11年目の日。

11年前もリーマンショックとか色々あったけど、

若かったのであんまり覚えていません。

とにかく、すぐに桜が咲いて、

ありがたいことに満室になりました。

 

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まさかこんな静かな桜シーズンが来るなんて。

というわけで、

あんまり声を大きくしては言えないですが・・・

「京都の桜、見に来ませんか?」

 

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お庭のもみじも、芽吹く季節となりました。

 

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今年も八角蓮のピッコロやマジュニアたちが、ちいさな顔を出す。

コロナとか、なあんにも知らずに健気に生きる植物たち。

 

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こんなに空は青く、穏やかな日常風景が広がっているのになぁ。

そう思わずにいられません。

12年目も、変わらぬご愛顧をいただけますと幸いです*

 

錺屋女将 涼子

【町家の日】吉例ちとせ市&喫茶「大正」

2020 年 2 月 27 日 木曜日

 

 

※イベント中止のお知らせ※

以下「町家の日」イベント中止という判断がくだされました。

延期の予定はないとのこと。

残念ですが、開催も、中止も、どちらも正しいし、しょうがない。

思いは消さなくて良いかなと思い、ブログの内容はそのままにしております。

楽しみにしていただいていた皆さま、本当に申し訳ありません。

頑張って準備してくれていたスタッフにも申し訳ないけど、いつか活かせたらよいなぁ。

                          (2月28日追記)

 

 

 

今年も「町家の日」&町家ウィークが近づいてまいりました。

◆町家の日 公式ウェブサイト

日程:2020年 3月1日(日)〜8日(日) ※イベントによる

 

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しかし時節柄、全国各所でイベントの中止情報が飛び交っており、

それにまつわる宿泊キャンセルも発生しております。

開催・中止の判断は、ほんまに難しい。

たくさんのひとを巻き込み、投資した分は戻らず、払い戻しの対応、会場のキャンセル料・・・

その上、楽しみにしてくれていたひとをがっかりさせてしまう。

いっぽう開催したところで、人が集まるのか。

万が一のことがあったら、どうするのか。

そして規模こそ小さいながらも、私もその判断を迫られるひとり。

 

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町家の日実行委員会から、

「新型コロナウイルスの感染拡大への警戒について、

本日政府から大型イベントの自粛要請が発表され、

後援をいただいている京都市からも、注意するようにと連絡がございましたが、

町家の日イベント全体としては、現在のところ中止の判断はしておりません」と通知。

いくつか自粛される催しもあるようですが、

「開催する場合はマスクの着用・消毒液の設置等感染拡大予防に配慮してください」とのこと。

気密性が低く、閉鎖空間とも言い難い町家。

こんなときこそその特性を活かし、換気+マスク+消毒液でじゅうぶんに注意しながら、

開催したいと思います。

 

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「新型コロナウイルス」を恐れるあまり、経済活動をストップしてしまうと、

取り返しのつかないことになるかもしれません。

だいすきなあのお店、あのひと、あの場所が、これ以上苦しみませんようにと願うばかり・・・

 

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というわけで今年の企画は大正建築で楽しむアンティーク蚤の市「吉例ちとせ市」と、

ティーサロン「喫茶 大正」。

 

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錺屋は大正浪漫の時代背景を色濃く残す元薬屋のお宿。

普段内部はご宿泊の方しかご覧いただけませんが、今回は特別にオープンハウスと致します。

また錺屋スタッフによる館内見学ツアーも企画!

時間は12時~、14時~、16時~の3回(予約不要)

改修前の写真を見ながらその歩みを知り、錺屋の建物と仲良くなりましょう*

 

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今回、改修前や改修中、そして改修後お宿となるまでを1冊のフォトブックにまとめました。

2008年~2013年頃までの写真ばかり。

こちらも「喫茶 大正」にて、ぜひお手にとってご覧くださいませ。

 

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錺屋のキッチンをイメージした「青いゼリー」があったらかわいいよね。

タイルみたいな四角くて白い寒天が入ってて。

「喫茶 大正」のメニューは、スタッフみんなで考えました。

 

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ゼリーの試作に、試食を重ねる日々。

コラーゲンでお肌ぷるぷるになりそう。

 

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他にも珈琲や紅茶に合うお菓子を作る予定なので、

出控えムードの中ではございますが、お茶しに来ていただけたら嬉しいです。

またお越しの際にはマスク着用、手洗いなどのご協力をお願い申し上げます。

マスクをお持ちでない方は、配布させていただきますので、お声がけいただければと思います。

 

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「吉例ちとせ市」と、ティーサロン「喫茶 大正」

開催日時:①3月1日(日) ②3月8日(日)10:00~19:00 ※喫茶は12時より

会場:錺屋(地下鉄五条駅徒歩3分)

◆詳細情報は→錺屋facebookイベントページ

◆最新情報は→錺屋Twitter

 

錺屋女将 涼子

小学館漫画賞受賞!

2020 年 1 月 25 日 土曜日

 

週刊少年サンデー連載中で、錺屋のキッチンが舞台となっている漫画

舞妓さんちのまかないさん』が、

「第65回小学館漫画賞少年向け部門」を受賞いたしました!

小山先生、編集担当さん、おめでとうございます*

 

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ほのぼの系台所漫画なので、少年サンデーでの連載は冒険やったんちゃうかなぁと思うんです。

賞って、最高の評価ですよね*

 

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最近は舞妓さんちのまかないさんのファンで!とおっしゃい、

キッチンの写真を撮って帰られるお客さまが増えた印象が。

有り難いご縁で、ちゃんとご予約に繋がっていることを実感します。

週間連載なので小山先生は非常にご多忙かと存じますが、

お体など壊されませんよう大事に続けていただきたいものです。

新しいものを生み出しつづける姿、ほんまに尊敬します。

 

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最新刊12巻も、当宿に届いております。

キッチンで読むものおすすめ!

読んだらすぐ、同じメニューに挑戦してみるのもよし*

 

 

ゲストハウス錺屋

女将 涼子

錺屋オープンハウス*明けのプチちとせ市

2020 年 1 月 25 日 土曜日

 

明日はオープンハウス!

明けのプチちとせ市

テーマは「錺屋の日常」ということで、縁側喫茶と恒例蚤の市をやります!

 

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お宿としての、錺屋の日常を垣間見ていただくため、

お庭に面した縁側付のお部屋を喫茶室と致しますので、ゆるゆるとお過ごしください。

(珈琲・紅茶・お菓子等、各100円ご協力ください*)

女将撮影&セレクトのフォトブック『錺屋のふゆ』も完成しました!

 

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また漫画「舞妓さんちのまかないさん」の舞台でもあるキッチンや客室など、

館内の見学も自由にしていただける貴重な機会になります。

 

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イベント利用、撮影利用などの下見も大歓迎!

恒例の錺屋&姉妹店月屋の備品、スタッフの集めた着物やレトロな日用品、

食器など大放出する蚤の市(フリマ)も開催しますので、

皆さまのお越しをおまちしております*

 

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【ちとせ市とは?】
*ちとせ:千歳・千年・長い年月
*ちせ:アイヌ語で「おうち」

日本の伝統文化、くらしを豊かにするモノ、ぬくもりのある古い建物・・・

今在る先人たちからの「ギフト」を大切にし、次の世代につなげてゆけますように。

千代に八千代にとの願いを込めて。ささやかながらこの「おうち」から。

ゲストハウスプレス書籍化!

2020 年 1 月 16 日 木曜日

 

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2年前、錺屋を取材して貰うたフリーペーパーゲストハウスプレス

まずは体験ありき、というスタンスでゲストハウスやその街の魅力を編集長自ら体験し、

その後フリーペーパー・ Webサイト・SNSからそれぞれの特性を活かした記事づくりを行い、

「あたらしい旅のかたち」を変わらず発信されています。

 

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▼ゲストハウスプレス公式HP/Vol.19錺屋特集記事はこちら

 

そして昨年、

2013年より発行しているフリーペーパー版ゲストハウスプレスのバックナンバーを再編集、

新たに特集や取材後の地域や宿の変遷などを綴った書籍が、

クラウドファンディングで支援を募って発刊!

なんと目標金額の2倍が集まったそうです*

ゲストハウス本の書籍化の嬉しさに加え、ゲストハウス(ホステル)が好きな人が、

こんなにたくさん居てくれてはるんやなぁって、数字で感じることができました。

 

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錺屋の記事も加筆頂いています。

私も支援させてもろたので、書籍の末に錺屋って載っています。

嬉しいことに常連さんのお名前も*

ゲストハウスプレス 日本の旅のあたらしいかたちをつくる人たち

 

ゲストハウスって、家族やったり、それこそひとりやったりするくらい小さい組織やから、小回りが効いて効きすぎて、面白いんですよね。

地域の特性も手伝って、さらに多種多様です。いろいろ行ってみたくなる。

お求めは楽天ブックスや、Amazonで*

 

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錺屋女将 上坂涼子

謹賀新年*二〇二〇

2020 年 1 月 3 日 金曜日

 

明けましておめでとうございます。

錺屋の玄関はとても華やか。

山茶花も餅花も、満開で新年を喜んでいるようです。

 

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元旦には今宮さんの破魔矢を持って、

あゆみさんがご挨拶に来てくれました。

今年の絵馬はちょっぴりリアルなねずみちゃん。

 

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注連飾りは、あゆみさんが亀岡のおばあと一緒に作ってくれたもの。

 

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二日には、スタッフ&関係者の新年会を姉妹店の月屋で催しました。

晴れ着でお節をつつき、新年を祝いました。

 

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年末年始、帰郷もせず働いてくれたスタッフへの感謝の意を、

お重箱に詰め詰めしました。

 

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毎年お正月から集まってくれて、ほんとにありがとう*

 

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2020年はオリンピックもあり、はてどんな一年となるのでしょうか。

昨年は、撮った写真の枚数が、記録を更新したと思います。

とにかくたくさん、写真をとりました。

それだけ撮りたくなる風景が、ここに存在したんやと思います。

 

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旧年中は大変お世話になりました。

何度も何度もご宿泊いただいたかた。

Twitterを見て知りました!というかた。

舞妓さんちのまかないさんファンで!というかたも多かった印象です。

みなさまのお陰で、錺屋はこの京都という荒波のなか、運営できております。

本年も変わらぬご愛顧のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。

 

錺屋女将 上坂涼子

錺屋のお正月準備

2019 年 12 月 31 日 火曜日

 

今年のお正月準備は、

あゆみぃばあちゃんの縄ないよりはじまりました。

亀岡の村のお婆さま達に縄ないを習ってきたそうで、お庭で注連飾りを作ってくれました。

 

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気合い十分、来るならこいやぁお正月!

 

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お次は恒例おんなだらけの餅つき大会。

今年も四升、錺屋と月屋のお鏡さんと、お雑煮用の丸餅、そして餅花を一気に作ります。

 

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お鏡さんも上手にできました。

白くてまんまる、つやつやで可愛ええなぁ。

 

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お雑煮用の丸餅もいっぱい、みんなでまるめていきます。

不思議とお餅に触れると、癒されるし、にこにこしちゃう。

日本人のDNAに刻み込まれているのか?

これはもはや、餅セラピーなんじゃないか?

ぷくーーーー

 

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そんなことをお話しながら、つきたてをちゃっかり味見。

 

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そして山場は餅花づくり。

今年の柳は、錺屋さんどうしちゃったの?っていうくらい豪華超特大!

紅白のお餅をお花に見立て、交互につけていきます。

手間はかかるけど、手作りの愛おしさったらありません。

 

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スタッフのみんなで手を動かしながらお喋りする時間。

大掃除からの餅花づくりは、年末がやってきたことを、やっと実感する瞬間でもあります。

 

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餅花づくりっていつからやってるんやろう?と、写真を調べてみたら、始めて作ったのは2013年でした。

今年で6回目。やはり年々上手になる!

 

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餅花は、錺屋の内と外、月屋の内と外の4カ所に飾りました。

 

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こちらは、あゆみさんのなった注連飾りに、ヒカゲノカズラをつけたお目出度いもの。

掛け蓬莱とも呼びます。

 

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お正月用のお花に替え、お節を仕込み終えたら、ようやっと歳を越せます。

うん、よう頑張った!

 

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師走という言葉通りの、慌ただしいひと月が終わろうとしております。

そんな中でも、お正月の準備は気持ちが引き締まって、なんだか好きなんですよね。

皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。

 

 

錺屋女将 涼子

暮れのちとせ市のご報告

2019 年 12 月 30 日 月曜日

 

はや、年末となってしまいご報告が遅れてしまいました。

先日開催した、‪錺屋史上初の2日間全館貸切イベント、『暮れのちとせ市

蚤の市、ちょんまげ、日本髪、アンティーク、おでん酒場、伝統芸能とお楽しみな娯楽が盛りだくさんの企画で、たくさんのお客様においでいただきました。

 

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まずイベントをする経緯となったのは、

閑散期を利用して、錺屋をもっとたくさんの人々に知ってもらう機会とすること、

つまりオープンハウスをしようと、それを定期的に続けていけたらいいなぁと、

イベントの内容を考えはじめました。

 

『ちとせ市』という名前は、

*ちとせ:千歳・千年・長い年月

*ちせ:アイヌ語で「おうち」

このふたつを掛けており、あゆみさんがつけてくれました。

今回の『暮れのちとせ市』のテーマは『文化とモノの交流』で、

以下のようなコンセプトとなりました。

 

日本の伝統文化、くらしを豊かにするモノ、ぬくもりのある古い建物

今在る先人たちからの「ギフト」を大切にし、次の世代につなげてゆけますように。

千代に八千代にとの願いを込めて。ささやかながらこの「おうち」から。

 

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今回ありがたいことに、多くの方に参加・ご協力をいただき、想定以上に大きなイベントに育っていきました。

 

*企画から開催日まで1ヶ月弱 (錺屋・月屋スタッフ総出で準備!)

*遠くは仙台など他府県からの出店が決まる

公式スマホサイトが出来る (Special thanks ありさちゃん)

*京都テレビの情報番組「キモイリ」で2回も生中継される

自分たちでもびっくりです。

運も、縁も、本当に恵まれていました。

 

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というわけで、写真とともに初日から振り返ってまいりましょう。

初日は搬入+イベント準備+テレビのリハ&生中継でばたばた・・・

朝一番を狙ってお買い物に来ていただいた方には、ご迷惑お掛け致しました。

 

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錺屋の庭師さん(金子園芸/埼玉)が苔テラリウムで出店してくれてはって、テレビ用に聖子さんが丁髷姿にしてくださいました。

 

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ついでに庭のお手入れもしてくれはったんですが、ほんまに江戸時代の職人さんのようで・・・

その他のゲスト出店は、

*遠く仙台からアンティーク着物店「よし銀」さん

*羽織紐・帯留・帯締め・アクセサリー「巳桜(みお)」さん

*粉引の器「七理摩弓」さん

*つまみ細工のアクセサリー「工房 美穂(はるほ)」さん

*河田全休さんによる狂言

加えて錺屋&月屋のスタッフ蚤の市と、しょこちゃんのお父さんの野菜が並びました。

野菜は午前中に飛ぶように売れました。

 

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午後には予約制イベント、第二回*髪結ひことはじめ 〜結髪師に学ぶ日本髪〜

モデルさんお一人はあどけなさも残る、可愛らしさ。

 

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もうおひと方は、すらりと美しい佇まいに、息を呑むほど美しいグレイヘアをお持ちで、

聖子さんによる地毛結いのマリアージュを間近に見られ眼福でございました。

ホンマに良い撮影会でした。私も参加したかったです。

 

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その後は日本髪を結ったあゆみさんが供する、『一膳酒場おでん錺屋』。

前日より月屋で仕込んだ大きな鍋2つ分のおでん。

 

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ちなみに大根は、しょこちゃんのお父さんが朝掘ってきてくれた新鮮なもの。

おでんは4種盛りで、

大根・ちくわ・しょうが天・たまごの「東男」

飛竜頭・餅巾着・こんにゃく・たまごの「京女」のふたつよりお選びいただきました。

「京女」のほうが人気が高かったのが、おもしろかったです。

名前がよかったのかしら。

 

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宴会のようにお膳をずらりと並べ、狂言の披露もあり、

タイムトリップしたようでした。

 

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宿泊者は遠方から出店中の皆様のみでしたので、

ゆっくりと過ごせたのも良かったです。

そして2日目。

 

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よし銀さんに加え、

*着物をリメイクしたバッグや小物「カラット」さん

*あんこと日本酒「狐菴」さん

*藍染「アイノタビビト」さん

*神出鬼没!お能の角付け

 

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そして午後には、江戸時代の茶店をイメージした「ちょんまげ茶房」がオープン!

格好良い男子にちょんまげ姿で、茶を淹れてもらったらたまらんよね・・・

という妄想より始まった企画。

 

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想像を軽く超える仕上がりに、大満足でした。(五郎さんおおきに!)

日本髪を結った茶娘のお運びさんも、お似合いでとっても可愛らしくて・・・

 

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ほんまに時代劇のようでうっとり。

茶房でも、お能を披露していただきました。

 

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このような大きなイベントを主催するのは初めてで、諸々不備や力不足な点も多々あったかと思いますが、

なんとか楽しい市に収まり安堵しております。

次に生かせる、良い経験となりました。

 

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盛り上げてくださった出店者の皆様

応援・ご協力くださった皆様

持てる限りの人脈や時間をフル稼働してくれたスタッフのみんな

素敵な日本髪で世界を作り出してくれた聖子さん

そしてご来場いただきました皆様、

本当にありがとうございました!

またいつか、次のちとせ市でお会いできましたら幸いです*

 

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そして最後に錺屋のこと。

今回は、お茶をしたり、宴会をしたり、撮影会をしたり、芸を披露したり、日本髪を結ったり・・・

多様なご利用シーンを紹介できたかと思います。

ゲストハウス=泊まるところに収まらず、この素敵なおうちを様々なことに使っていただきたい。

そしてひとりでも多くのかたに知っていただけたらと願っております。

 

 

錺屋女将 上坂涼子

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