kyoto guest house kazariya

ラストチェックアウト

最後の夜は、いつもの常連さんと、いっぺん泊まってみたかったとご予約いただいたお客さまと、元スタッフのゆきみちゃんとで満室。
ぎりぎりまで、錺屋の夜を堪能しました。
ゲストハウスらしい夜を。

そして迎えた朝、ラストチェックアウト。
早々にチェックアウトされたお客さまのお部屋には、置き手紙とお菓子が。
ゆっくりチェックアウト組のお客さまとは、お庭を見ながら昔話を。
きっとお客さまもチェックアウトしたくなかったし、
私もチェックアウトして欲しくなかった。

名残惜しかったけど、記念撮影をして、最後のお客さまをお見送りしました。
最初のお客さまのチェックインよりもずっと…胸にくるものがありました。
それが12年の重みだったのかなぁ。

いつも通りお掃除するかなと思っていたら、
あゆみさんがお花とケーキを持って、お疲れ様を言いにきてくれました。

この日の写真は、涙なしには編集できませんでした。

ほんのひと時だったけど、錺屋がお宿として息をしている最後の時間を、空気を、吸っておきたかったのだと思います。
あゆみさんは元お客さま。スタッフでもあり、一番のファンでもあると。

そして各お部屋や水回り、お庭など全てに、感謝の意を込め深々とお礼をしてまわるあゆみさん。
12年間、毎日毎日、錺屋で在ってくれたこの建物に、ありがとう。

何より支えてくださったすべてのお客さまに、
そしてスタッフのみんなに、ありがとう。

この日より、お宿としてのお役目を終え、
退去までの2週間、建物との最後の時間を愛おしみながら、片付けと撮影とに追われるのでした。
まるで終活のような、人生で一番濃い2週間・・・

それはまた次のブログで。

ゲストハウス錺屋
女将・涼子


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