京都の節分祭は2月2日、3日と大変に盛り上がります。
有名でない小さな神社でも、鬼さんが出てきたり、豆撒きをやったりするのですが、
四方参り(よもまいり)をすると、大変よいとされています。
四方参りとは鬼門となる4つの神社をお参りするという、
千年ほど前から行われているらしい京都の節分の風習。
吉田神社→八坂神社→壬生寺→北野天満宮と、まわる順番が決まっています。
バスも無かったくせに、なかなかハードなスケジュール立てはるわ・・・いつか挑戦してみたい。
今年もあゆみさんと一緒に、お正月飾りをお納めに吉田神社へ行ってきました。
土曜日だったせいか、すごい混雑ぷり。
四方参りは無理やけど、表鬼門の吉田神社だけでも行っとこか。
という私のような人が多いのかもしれません。
抽選券付き福豆も入手。吉田神社の福引は豪華で、特賞はヴィッツどす。
タイミング悪く鬼さんに会えへんかったので、露店めぐりをしました。
境内に並ぶ八百店もの露店、どれも目移りします。
松井酒造のコップ酒(発泡にごり)で、
ほろ酔いに。
昔は新年の始まりが立春であったため、節分は大晦日にあたりました。
年越し蕎麦なんかもやっていて、本当にお目出度い雰囲気なんです。
続いて須賀神社へ。
こちらは一風変わっていて、鬼ではなく二人組の「懸想文売り(けそうぶみうり)」が、
節分の2日間だけ姿を現します。
庶民は文字が書けなかった平安時代、
お公家さんに恋文の代筆を頼んでいたのがはじまりで、
江戸時代にはそれを売る「懸想文売り」が流行ったのだとか。
文字が書けるようになったためか、明治時代には姿を消していったそうです。
こちらの恋文を誰にも知られず、鏡台や箪笥にそっとしまっておくと、
姿かたちが良くなって、着物が増え、良縁があるらしい。
昨年もいただいたんですが、御利益ありましたかしらね?
ねぇ、あゆみさん?
須賀多餅は、梅入り白餡と、柚子入り白餡の2種。
節分の2日間だけ作られる、とてもやらこいお菓子です。
続いて須賀神社の向かいにある、聖護院へ。
そこでやっとこさ鬼さんに会えました。
昨年もお会いした、オリーブ色の胸毛ぼんの鬼さん。
人語を話してくださいます。
梅が見ごろで、美しかったです。
今年はちょっぴり鬼不足やけど、振る舞い善哉もいただいたし、
なんやええことありそうな気がします。
ぜひ来年こそ、京都の節分祭へお越しください!
女将 涼子